第９回京都SMI中辻賞へ多数のご応募を頂き有難うございました。選考委員会において慎重に審議した結果、下記の１名の方を受賞者として選ばせて頂きました。

谷口雄一　博士（京都大学 高等研究院 物質ー細胞統合システム拠点 教授、理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー、京都大学 大学院生命科学研究科 教授）
３次元１分子蛍光イメージング技術の開発

新型コロナウイルス感染流行状況を鑑み、第９回中辻賞の授賞式は開催いたしません。

受賞者紹介
谷口雄一氏は、京都大学高等研究院物質―細胞統合システム拠点教授、並びに理化学研究所生命機能科学研究センターのチームリーダーを務める。2006年に大阪大学大学院基礎工学研究科にて博士号（工学）を取得後、ハーバード大学化学・化学生物学部ポストドクトラルフェロー、理化学研究所生命システム研究センターユニットリーダーを経て、2020年より現職。おもな研究分野は生物物理学。生物学や物理学、化学、コンピュータ科学、エンジニアリング、情報学などの様々な分野の知見を基に、新規のテクノロジーの開発と新たな生命科学分野の創造に挑戦している。生体試料の高深部（～数十㎛）領域において、生体分子を１つ１つのレベルで観察できる、３次元１分子蛍光顕微鏡を世界に先駆けて発明し、この新規技術を実用化したライトシート顕微鏡がZEISS社よりLattice Lightsheet 7 として製品化され、本賞の受賞に至った。