特定非営利活動法人 京都SMI

第6回京都SMI中辻賞の受賞者決定と授賞式開催について

第6回京都SMI中辻賞の受賞者決定と授賞式開催について

第6回京都SMI中辻賞へ多数のご応募を頂き有難うございました。理事会において慎重に審議した結果、下記の3名の方々を受賞者として選ばせて頂きました。


竹内昌治 博士(東京大学生産技術研究所 教授)
細胞ファイバ技術の開発

久保知大 博士(株式会社TL Genomics 代表取締役社長)
マイクロ流路チップを応用した母体血中胎児細胞分離法と出生前診断への応用

安井隆雄 博士(名古屋大学大学院工学研究科 准教授)
ナノ空間制御による非侵襲がん診断法の開発


2月20日(水曜日)16時30分より、京都大学楽友会館1階会議室において授賞式・受賞者プレゼンテーションを開催します。

受賞者の先生方によるプレゼンテーション(各15分)聴講をご希望の方は、
admin@kyoto-smi.orgまでお問い合わせください。


受賞者紹介
竹内昌治 博士
竹内昌治氏は、マイクロ流体デバイス技術を用いた立体組織構築技術の開発と応用展開を通じて、「細胞を使ったものづくり」の研究領域を拓いてきた。細胞は、基礎生物学研究や医療創薬の研究対象であるのみならず、工業的に見ても人工物を凌駕した分子検出能や代謝能を有する魅力的な素材である。ただ、生体材料特有の「扱いにくさ」により、細胞の特異的な機能を活かした製品の製造には大きな障壁があった。そこで同氏は、微細加工技術を利用して、細胞を微小なブロック形状の組織として培養することで機械部品のように扱う技術を確立した。特に「線」のブロックとして、細胞でできた直径数百μmの紐状構造「細胞ファイバ」の形成方法を確立し、長期間細胞が生きたまま3次元培養する技術や、複雑な立体組織の組み上げ、低侵襲での生体埋込・取出しを実現した。また、2015年4月には、細胞ファイバをコア技術とするベンチャー「(株)セルファイバ」を起業するなど、精力的に研究成果の社会実装を進めている。

久保知大 博士
久保知大氏は、京都大学理学部から生命科学研究科に進み博士号を取得し、コロンビア大学等において博士研究員を勤めた後、30歳で基礎研究者から完全にキャリアチェンジし、タカラバイオ株式会社にて事業開発やマーケティングの経験を積み、株式会社TL Genomicsを起業し代表取締役に就任した。研究者からベンチャー企業の社長という、日本ではまだ新しいタイプのキャリアを選択した39歳の科学者・事業家として注目されている。株式会社TL Genomicsでは独自のマイクロ流路技術を駆使する事で、妊婦血液中に僅かに存在する胎児細胞を高効率に分取する技術を確立し、安全かつ負担の少ない出生前検査技術の事業化に取り組んでいる。株式会社TL Genomicsは、新しい技術と、それがもたらす新たな社会的視点や付随する倫理問題がひとつのサイクルを形成し、これらが形成されたサイクルの中で成長していくという信念のもと、「新しい技術をつくって新しい社会をつくる」事を経営理念に掲げ日々研鑽を積んでいる。

安井隆雄 博士
安井隆雄氏は、名古屋大学大学院工学研究科准教授。2011年11月に名古屋大学博士課程後期課程を早期終了、博士(工学)取得。2012年より名古屋大学大学院工学研究科助教(~2018年1月)、ウップサラ大学客員研究員(~2012年5月)。2014年よりImPACTプロジェクトマネージャー補佐、2015年よりJSTさきがけ研究員、2018年よりIcaria株式会社(共同創始者)技術顧問を兼任。専門はナノ空間化学、分析化学、ナノ材料科学。2018年名古屋大学石田賞・安藤博記念学術奨励賞・永井学術賞、2017年日本分析化学会奨励賞、2016年赤崎賞、2014年エヌエフ基金研究開発奨励賞・化学とマイクロ・ナノシステム学会若手優秀賞、2013年井上研究奨励賞・船井研究奨励賞、他多数の受賞。現在は、ナノ空間を利用した革新的な尿解析デバイスと、そのデバイスを応用した非侵襲がん診断法の開発に取り組んでいる。
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